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店舗の運営目標を決める指標とは?KPIの決め方などを徹底解説

店舗を運営する際には、しっかりと業務に取り組んでもらうために、現場が意識すべき目標を立てることが重要です。漠然と目標設定するのではなく、その達成に向けて行動することができる適切な目標を立てましょう。

この記事では、店舗運営においての目標の立て方、目標を決める際の指標などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

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目次[非表示]

  1. 1.店舗運営で目標が必要とされる理由
  2. 2.店舗運営での目標達成に重要なKPIとは
  3. 3.店舗運営での目標達成に有効なKPIを設定するポイント
  4. 4.店舗を運営する上で必要な基本的な5つのKPI値
  5. 5.店舗ごとに運営目標を決めてもらう時に大切なこと
    1. 5.1.やりっぱなしにしない
    2. 5.2.パートやアルバイトの声も取り入れる
    3. 5.3.目標を数値化する
  6. 6.目標達成のためには日々の業務効率化も重要
  7. 7.まとめ

店舗運営で目標が必要とされる理由

店舗運営ではなぜ目標が必要なのでしょうか。目標とは、店舗運営におけるゴールのようなものです。明確なゴールを設定しなければ、方向性もわからずただ漠然と運営していくことになります。そのため、日々の業務で何を重視するのか、改善すべきポイントはどこかなどの判断が難しくなるでしょう。

目標を立てることで、目標達成のためにどのように業務を行うべきか、解決すべきポイントや問題点などが明確になります。また、目標があることにより、スタッフのモチベーションを向上させ、積極的に仕事に取り組んでもらうといった目的もあります。

上記のように、方向性の明確化、改善点の把握、従業員のモチベーションなどの面から、目標設定が大変重要になります。

店舗運営での目標達成に重要なKPIとは

「KPI(Key Performance Indicator)」は日本語に訳すと「重要業績評価指標」となります。目標であるKGIを達成するために必要な、達成度合いを測るための指標です。KGIを例えば「昨対120%の売上高」と設定した場合、KPIは「客単価〇円」「客数〇人」など、KGIを達成するために追いかける目標となります。KPIは、目標に対して現状の業績や売上はどうなのか、目標との間のギャップはどの程度なのかを把握するために数値化した指標です。

現状と目標との間にあるギャップが大きければ大きいほど、店舗運営が当初の想定通りに行えていないことを表します。このように、目標を達成するために現状の業務やプロセスで問題ないのかどうかを判断するための指標として活用できます。

店舗運営での目標達成に有効なKPIを設定するポイント

KPIはたくさん設定すればいいというものではありません。1つの目標に対して、多くとも3つまでに抑えて設定するとよいでしょう。KPIが多すぎると煩雑になったり目標との関連が薄くなったりして、意識されにくくなってしまいます。

設定したKPIを達成するためには、ツリー形式でブレイクダウンしていくとよいでしょう。たとえば、KPI①に対して、さらにKPI(a)、KPI(b)と分けていくイメージです。目標を細分化していくことで、より目標達成しやすくなります。

店舗を運営する上で必要な基本的な5つのKPI値

KPIは業種によってさまざまですが、店舗運営において基本的なKPIを以下に挙げてみました。


・購入顧客数:実際に購入に至った顧客の人数

・平均顧客単価:顧客1人あたりの平均購入金額

・平均購入点数:顧客1人あたりの平均購入数

・利益率:売り上げに対する利益

・新規・リピート顧客数:初めて購入した顧客数とリピーター数


これらを基本として、ここからさらに業種によって必要となる指標が異なります。たとえば、小売業とサービス業では、必要とされる指標が違ってくるため、この5つを基本としてさらに必要な指標を設定しましょう。

店舗ごとに運営目標を決めてもらう時に大切なこと

チェーンストアの場合、店舗ごとの特性を考慮した目標設定が重要です。各店舗には地域性や顧客層、販売商品などによって特徴があります。そのため、店舗ごとに異なる目標を設定することで、その店舗の特性に合わせた最適な店舗運営が可能になります。店舗ごとに運営目標を決めてもらう場合には、次の3つのポイントが大切です。

・やりっぱなしにしない

・パートやバイトの声も取り入れる

・目標を数値化する

以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

やりっぱなしにしない

目標を設定するだけではあまり意味がありません。目標を設定するのなら、評価と改善は欠かせない項目です。目標を立てて、実際に施策を実践した後は必ず状況を把握しましょう。どの程度の効果が得られたのか、問題点はなかったかなどを評価します。

その上で、問題があれば改善し、再度目標を立てて施策を実践します。このように、目標や施策を立てて実行し、評価、改善するというPDCAサイクルを回していくことが、目標達成のためには重要です。

パートやアルバイトの声も取り入れる

店舗を経営する上で、チームワークは必要不可欠です。最終的には、店長や企業が目標を決定しますが、その際にパートやバイトスタッフにも意見を聞いて、その意見をしっかりと取り入れましょう。目標を立てることは利益向上などの目的もありますが、従業員のモチベーションを高めるためでもあります。

店長などがパートやバイトの意見を聞かずに独断で決めた目標では、パートやバイトのモチベーションが上がりにくく目標達成のために積極的に働く環境になりにくいでしょう。声を取り入れることで目標に共感し、自ら達成に向けて積極的な行動を起こすことにつながります。

目標を数値化する

感覚的な目標を設定するのではなく、はっきりとした数値で示すことも重要です。たとえば、「売上を今より向上させる」ではなく、「売上10%アップ」というように明確に数値化します。数値化した目標を設定する場合は「SMARTの法則」を意識しましょう。SMARTとは以下の5つの頭文字をとった言葉です。


・Specific:達成または未達成かどうかをハッキリと示す

・Measurabl:数字で測れる目標を立てる

・Assignable:適切に割り当てる

・Realistic:現実的な目標を立てる

・Time-related:明確な期限を設ける


このように、具体的かつ明確なものであること、数値で測れること、達成できる見込みのある現実的なものであることなどが重要です。

目標達成のためには日々の業務効率化も重要

目標を達成するためには、日々の業務を行うだけではいけません。日々の業務に追加して、目標を達成するための業務を行うのなら、日常的な業務の効率化が必要です。人手を追加して解消する方法もありますが、人を雇えばそれだけ人件費がかさみます。そのため作業を遂行するための仕組みであるオペレーションを見直して業務効率化を図りましょう。

たとえば、以下のような取り組みがあります。

・業務の標準化:作業手順などを標準化することで、店舗間や従業員間の作業の質に差がなくなり、作業の効率化が図れます。
・ツールの活用:在庫管理システムや顧客管理システムなどを導入することで、それまでかかっていた時間を削減することができます。本部との連絡オペレーションに手間がかかり業務効率が下がっている場合、本部と各店舗が連携できるシステムを導入します。
・教育の充実:作業マニュアルの整備や研修など、従業員のスキルアップを図ることで、負荷軽減やミスが減ります。

これらの取り組みを実施し業務効率化が進んだ場合、コスト削減(≒時間節約)、従業員の負担軽減、接客品質向上などの効果が期待できます。その結果生み出された余力を、目標達成に振り向けて日々取り組むことが可能になります。


まとめ

店舗運営では、正しい運営目標を決めることが重要です。目標を設定し、現場と本部で取り組みましょう。また、目標達成に取り組むためには、業務効率化をすすめ、達成に全力で取り組める体制を整えることが必要です。

まずは、日々の業務オペレーションを見直し、よりよい店舗運営を遂行するベースを整えてみてはいかがでしょうか。

ネクスウェイの店舗運営DXは、本部店舗間のコミュニケーションツールを提供することで、業務効率化やより収益を生み出せる体制作りに貢献しています。10年以上にわたりさまざまなチェーンストア企業の事業に貢献してきました。オペレーション刷新をお考えなら、ぜひお問い合わせください。

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安田美弥子
安田美弥子
株式会社ネクスウェイ 販売支援事業部。 2018年3月入社。以前は直営店を多店舗展開するメーカー勤務。店舗・本部両方を経験し、小売業をITの力でもっと魅力ある業界にしたいと思いネクスウェイに入社。平日はオペラや歌舞伎鑑賞、土日は山・海に出かけ、止まれない回遊魚のような生活を送る。

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