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店舗運営におけるアルバイトの戦力化。 教育よりも重要なポイントとは?

こんにちは。「良いお店創りブログ」編集長の坂本です。
以前このブログで紹介した、売れている店長の秘密に迫ったリサーチ「店長208名リサーチ資料」の中で、売れている店長は「スタッフの戦力化(モチベーションアップやスキル獲得)が重要であると同時に、課題でもある」と考えていることが分かりました。

スタッフの戦力化にあたっては、もちろん教育が大切です。しかし教育の前段階のスタッフの採用プロセスを見直すことで、教育よりももっと簡単に人材の戦力化を進めることができるのです。

今回はその「採用プロセスの見直し」についてご説明したいと思います。


応募者が重視していることは「時間」「シフト」ではない!?

意外かもしれませんが、アルバイトやパートをしようと思っている人は、決して「時間をお金に変えたい」という理由だけで働いているわけではありません。

例えば、次のようなアルバイト/パートの方も皆様の店舗にいらっしゃるのではないでしょうか?
・店長も「なるほど!」と思ってしまうアイデアを産み出せるパートの方
・気持ちの良い接客でリピーターを多く作り出すアルバイトの方

このようなアルバイト/パートの方がいることからも、彼/彼女たちが時間を切り売りするつもりで働いているわけではない、ということがわかるかと思います。では、なぜ彼/彼女たちは、あなたのお店で働きたいと思ったのでしょうか?

以前、人材採用を手掛ける会社の方からも「アルバイト/パートだからといって、必ずしも『時給が良かったから』とか『希望する勤務シフトだったから』という理由だけで、職場を選んでいるわけではない」と伺ったことがあります。

詳しく伺ってみると「実は非常に重視されているのが『その仕事が楽しいか?』、『自分にとってプラスになるか?』、『一緒に働く仲間はどんな人たちなのか?』、『店長はどんな人なのか?』、『お客さんはどんな人が多いのか?』といった目に見えにくい項目でした。目に見えにくい項目が全く伝わってこない職場には、アルバイトの応募も集まりにくい。」ということなのです。確かにその通りだと思いました。
(私も学生時代のアルバイト先は、近所のお店や、先輩・知人の紹介、行った事があるお店ばかりでした。そういう所での仕事が楽しく、アルバイトであっても、「お店を良くしたい」という気持ちが強かったことを思い出します。)


求人情報と面接を、どのように変えるべきか。

つまり、仕事を探している人に「このお店で働きたい!」と思っていただくには、時給や勤務シフトといった形のある“ハード面の情報”よりも、先に挙げたような目に見えにくいこと/上手く伝えないと伝わらない、いわゆる“ソフト面の情報”を重視した求人広告が効果的、ということが言えます。

ソフト情報を重視した求人広告を見て、内容を理解した上で応募してきた人の方が、主体的に仕事をすることが多いようです(あくまで傾向ではありますが)。

ソフト情報を重視して求人に応募する人は、「このお店で働きたい!」という高いモチベーションを持って面接に挑みます。このような人を採用すると、もともと高いモチベーションを持っているので、積極的にスキル取得に励んでくれます。そのため、勤務を始めてから短い時間で自律的に戦力化していくのです。

では、アルバイト/パートの面接において、重視すべき点はどのようなことでしょうか?

一般的に面接では「どのくらい勤務できるの?」、「どこから通うことになるの?」、「急なシフト依頼でも入れる?」、といったことを質問したり、「昇給の体系は○○ですよ」など説明したりすると思います。しかし、これらは全てハード情報です。ハード情報に関する質問、説明が多い店長は要注意です。

もちろん、ハード情報も最低限必要な情報として話すべすきですが、それ以外にソフト情報の説明を多くしてみてください。例えば、「こういう楽しさがあります」、「こういうスキルが身につきます」、「お客様はこういう客層です」、といったものです。さらに、面接者にソフト情報に対する質問をすることで、どのくらい「このお店で働きたい」と思っているのかを、見極めることができますね。

求人広告に掲載する内容や、店長が行う面接を見直すことで、勤務を始めてからすぐに活躍できる人材が生まれやすくなるかもしれません。

店長や企業からの視点だと、往々にしてアルバイト/パートの方々がコスト/費用に見えてしまいがちです。しかし、良いお店を創るための、非常に重要な「リソース(資源)」であるという観点も忘れないでいただきたいと思います。


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