「もっとも身近なお客様は、働いているスタッフである」ことから、良いお店創りを考える。
4月になりました。4月は新入社員が入ってくる時期ですね。新入社員の方は、入社式や、研修、店舗OJTなどに対して、期待と不安で胸がいっぱいでしょう。あるいは、3年、5年と経験された方も、これから入社してくる新しい仲間に、多大な期待を持たれているのではないでしょうか。
さて、今回は「働く」ことについて、真剣に考える時期だからこそ「働くこと」と「良いお店」の関係について触れたいと思います。
「業績好調」であるお店の条件とは?
最近、チェーンストア各社からお話を聞いていると、「業績好調」であるお店の条件の1つは、「働きたい」お店であることがわかってきました。
伺ったお話には、たとえば以下のようなものがありました。
・店長と従業員のコミュニケーションがよく取れている店舗は、売上が良い(書店・スーパーにお勤めの方)
・業績好調の店舗は、他の店舗に比べて、店舗近辺に住む学生からの採用応募数が多い。 (量販店にお勤めの方)
働く人が楽しい職場だからといって、必ずしも店舗の業績が上がるわけではありません。しかし、従業員や店員が生き生きと働く店舗での買い物は楽しい、ということは、消費者としても実感でますよね。
・店員の素敵な笑顔
・気持ちがこもった接客
・手書きで丁寧に書かれたPOP
・美しく惹きこまれるディスプレイ
このようなお店は、ただ単にマニュアル通りの接客をしているわけではなく、また物が単に置かれているだけということも、絶対ないはずです。
働きたいお店にするためにはどうするべき?
では、働きたいお店にするためにはどうすればいいのか。以下にいくつかご説明しましょう。
働きたいお店にするためには、勤務体系や給与などの人事制度面が魅力的であることが求められるかと思いますが、それだけではない、と私は考えています。
「店舗スタッフが自分のお店に愛情を持ち、もっと魅力的なお店にしたいと思う気持ちがあるかどうか?」 が働きたいお店の中心にあるのではないかと思います。
だからこそ、初心に立ち返ることが必要なのではないでしょうか。
新入社員の方には、「あなたが入社しようと思ったお店の魅力は何か?」 を改めて思い出していただくこと。
また、入社してから3年、5年、10年と経験を積んだ方には、これから一緒に働く人や応募して働こうと思った方が、どうしてこのお店に興味持ったのか? について考えてみたり、聞いてみたりすること。
もっとも身近なお客様である「店舗スタッフ」の「気持ち」にこそ、魅力的なお店を創っていくために良いヒントが詰まっていると言えるのではないでしょうか。
4月。働くことの初心に立ち返り、「良いお店」と「働くこと」の関係について、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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