イオン九州株式会社様
「百聞は一見にしかず――」。売場の実態を振り返り、
廃棄ロス・チャンスロス改善につなげる売場ウォッチの活用。
お客さまのニーズへ対応し、売上への貢献も。

イオン九州

イオン九州株式会社

本 社   :福岡市博多区博多駅南二丁目 9番11号

設 立   :1972年6月

資本金   :4,815百万円

代表者   :柴田 祐司       

事業内容  :小売業

ホームページ:https://www.aeon-kyushu.info/

2022年に設立50周年を迎え、九州7県で総合スーパーや食品スーパーマーケット、ホームセンターなどの事業を展開しているイオン九州。創業以来、「お客さま第一」「来て良かったと思っていただけるお店づくり」を掲げ、一貫して地域に根差した経営を進めており、現在の店舗数は331店に上る (2022年11月末時点)。

導入のポイント

 

  • ホットデリカコーナーでの廃棄ロス、チャンスロス改善のために売場ウォッチを活用
  • 2度のPoCを通して、現場自身からの気付きから売場改善につなげるためのコミュニケーションツールに

  • ピーク時間前の欠品対策として製造計画を見直して、お客さまに喜ばれる品ぞろえに

 

背景

100年企業を目指す同社がこれからの50年を見据えて、デジタルツール導入、働き方改革、DXを進めており、その一環として検討しているのが、ネクスウェイのクラウドカメラサービス「売場ウォッチ」だった。

コミュニケーションツールとして、売場を撮影するカメラを
福岡県下一部店舗に導入

 イオン九州がもともと検討していたのは本部と店舗をつなぐコミュニケーションツールであり、そのとき声をかけたベンダーのひとつがネクス ウェイだった。当初は別製品に興味を持ってネクスウェイにコンタクトをとったのだが、その過程で紹介されたのが売場ウォッチである。

 売場ウォッチはリアルタイムでライブ映像を見られる他、15分間隔の画像写真をクラウドに保存する。スーパーバイザー(SV)は、各店舗のピークの時間帯、開店や閉店の時間の様子を確認したいと考えているが、実際にはそのような時間に訪問するのは難しく、売場ウォッチを使えば蓄積された画像で毎日決まった時間の状況を確認できる。

 カメラのサービスをコミュニケーションツールとして利用する意図について、コーポレートトランスフォーメーション推進本部 田中氏は「SVは店舗を回って指導します。しかし九州は広く、北から南までおおよそ300キロメートル、さらに離島にも店舗があり、巡店に多くの時間を要します。移動よりも、店内を見て回る時間、店舗スタッフと話して指導する時間に多くを割きたいと考えていたところに、知ったのが売場ウォッチでした」と語る。

 従来、店舗へSVが指導する際にはPOSの販売実績を参照していたが、POSではわからないことも多々ある。例えば、ある商品が売り切れてしまったために、それ以上売れなかったのか。あるいはまだ商品が残っているのに売れなかったのか。それらはPOSからは見えにくい要素だが、販売計画立案では重要なポイントだ。

 コーポレートトランスフォーメーション推進本部 山根氏は、「売場ウォッチの画像からは、売れる前のプロセスも確認できます。売場の画像 とPOSの販売実績を組み合わせることで、どういった事象によって今の結果につながっているかがわかります。そして本部も店舗も同じ時間の画像を見て、共通の認識を持って話し合いが進められるようになるのではと期待しています」と説明する。

2回のPoCを実施し、売場ウォッチの導入効果を検証

 売場ウォッチに魅力を感じたイオン九州ではPoCを実施して効果を検証することにした。PoCは2段階に分けて実施し、まずSTEP1として2022年初春に大型店舗を中心にした5店舗で行った。

 カメラはホットデリカコーナーに設置した。ホットデリカコーナーは、店内で製造してその日のうちに売り切ることを目指す。製造数が少ないとお客さまのニーズに応えられず、製造しすぎると値引作業の発生に繋がることから、適切な製造計画の立案が難しく、課題を抱える店舗があった。

 コーポレートトランスフォーメーション推進本部 児玉氏は「ホットデリカコーナーでは今日反省したことを明日に生かす改善を日々繰り返しています。かつ利益率も高いため、何らかのアクションを起こしたときの成果も現れやすく、売場ウォッチの効果を試すのに適していました」とホットデリカコーナーで導入した意義を語る。

ホットデリカコーナーは基本的にはお昼時や夕食前の時間帯に販売のピークが到来する傾向がある。しかしすべての店舗で同じ傾向にはならず、午前中にピークができる店舗もあれば、仕事帰りに来店客が増える店舗もある。

「理想は閉店時にホットデリカコーナーがほぼ空の状態になること。売場の状態を見ることは、数字で見るより一目瞭然なのです。店舗スタッフにとっても、完売したら嬉しいし、売れ残る場合は何を改善しようかと悩みます。そこを売場ウォッチの画面を見ながら、みんなで話し合うことで変えられるのではないかと期待しました」(山根氏)

売場の映像をホットデリカコーナーの製造計画に生かして、
廃棄ロスの削減、売上アップにつなげたい

 STEP1を実施したことで、店舗業務の改善や削減、コミュニケーションのツールとして期待できる利点を見いだせた。そこでSTEP2として、2022年夏に4店舗のホットデリカコーナーで改めて実施し、より改善に向けた活動へとつなげられるかを検証した。また、24時間営業店など規模や特徴の異なる店舗で実施するなどバリエーションも増やした。そのうち1店舗はカメラの数を4台設置した重点店舗としている。

 店舗では、売場ウォッチの画像で現場を振り返り、課題や反省を次回計画へ反映できるのではないかと期待した。「主任が不在にしている時の売場の状況確認が、口頭や文書だけでなく「売場ウォッチ」の画像を見ながらできるため、売場主任と製造担当者間のコミュニケーションがよりスムーズになりました。まさに、『百聞は一見に如かず』、と好印象を持ちました」(山根氏)

 また店舗スタッフが売場を空けて、近隣店の様子を頻繁に見に行くことは困難だが、売場ウォッチで自社の近隣店舗の様子を見たり、スタッフ間で課題を共有したり議論したりと、「新しいコミュニケーション手段となる」ことを高く期待していると、山根氏は言う。

 15分ごとに記録される画像を見ることで、「ピーク時間前に商品が売り切れてしまうことがないよう、製造計画を見直した」店舗もある。その結果、人気商品が夕方ピーク時間にきちんと売場に並び、お客さまに提供できた結果、売上が伸びたと言う。

 商品だけでなく、POPなどの販促資材なども売場ウォッチで確認できる点も評価されている。

「売場にはシズル感も大切です。並んでいる商品にはPOPを添えているのですが、売れるためのシズル感の演出がきちんとできているかの確認にも使えます」(児玉氏)

監視やダメ出しではなく、改善のためのコミュニケーション活性化が目的

 STEP1、STEP2と2度のPoCを終えたイオン九州では、今後、画像とデータシステムとの連携なども模索しながら、売場ウォッチの効果検証を進めていきたいと考えている。そして、PoCを通して常に意識していたのは「売場ウォッチを監視やダメ出しのために使うのではなく、現場が前向きに改善すべき点に気付くこと」だったと山根氏は明かす。

「カメラを設置するとなると、映される側は身構えてしまいます。自分たちの問題点を指摘されるのではないかと。しかしどの売場にもいい点、悪い点はあります。いい点を伸ばし、悪い点を改善するには、自分たちの売場の理解を深めたり他の店の売場を比べたりして、自分たちでいい点、悪い点に気付くことが大事です。そのためのコミュニケーションを活性化させるツールとして売場ウォッチを活用していきたい」

 2度のPoCを通してネクスウェイとやりとりを何度となく重ねてきたが、田中氏は「ネクスウェイのサポート、支援の体制と、一緒に伴走しながら解決しようという気持ちに感謝しています」と言う。ネクスウェイからは、営業担当だけでなく、企画、開発のスタッフも含めて組織一丸となって迅速に対応してくれるのを感じていた。

 山根氏も「今振り返ると、ネクスウェイとは騎馬戦のように一体となって、邁進してきた印象を持っています。その熱意を持って今後も支援していただければと思います」と期待を口にした。

コーポレーショントランスフォーメーション推進本部
山根 和幸氏

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